令和4年6月一般質問①マチニワイベント支援事業について

9番(久保百恵 君)令和4年6月定例会に当たり、自由民主・市民クラブの一員といたしまして、発言の機会をいただきましたことに心より感謝申し上げます。新型コロナウイルス感染拡大の影響は大きく、いまだ油断できない状況が続いておりますが、市民の皆様が安心して日常を送れるように、楽しく、笑顔あふれる八戸市でありますよう願いを込め、質問に入らせていただきます。

 まず初めに、マチニワイベント支援事業についてお伺いいたします。
 2018年7月の開館から今年で4周年、間もなく5年目に入るマチニワでありますが、完成前から開催されていたマチニワ活用検討市民ワークショップには私も度々参加させていただき、マチニワに関しましてはオープン前からとても楽しみに期待と注目をしていた市民の一人でありました。オープン後は憩いの場として、また、ステージパフォーマンスやフードイベント、ワークショップなど様々な形で活用され、中心街のにぎわい創出に欠かせない大きな存在となっていたマチニワですが、約2年前に新型コロナウイルスの感染が拡大して以降は、臨時休館や毎年行われていたイベント等の中止や延期、市民イベントの減少など、マチニワとしても大きな影響を受け、活用したくてもなかなかできない厳しい状況となっていたことと思います。
 しかしながら、そのような状況の中でも、収束後は中心街の活性化、若者の活躍の場として、はっち、マチニワをどのように再び活用されていくのかということは大変重要なことだと考え、今後のはっち、マチニワのさらなる可能性に期待と注目をしている一人といたしまして、昨年6月定例会一般質問の際には、第3期八戸ポータルミュージアム中期運営方針について伺わせていただいた経緯もございました。
 コロナ禍において、2022年に入りましても、感染拡大防止の観点から八戸市の魅力である八戸えんぶりの中止が決定し、八戸三社大祭につきましても山車行列は原則取りやめとされ、運営関係者、演者の方々をはじめ、例年の行事を楽しみにされていた市民の方々にとりましては大変もどかしいお気持ちでいらっしゃることとお察ししているところではございますが、その一方で、感染症対策に関する国からのガイドラインの改正をはじめ、行動規制や自粛のルールも緩和がされてきており、そのことからも、今後はイベント行事なども徐々に再開していき、まちに活気とにぎわいが戻ることを心から願っております。また、それに伴い、コロナ禍で影響を受け、お祭りやイベント等の中止や縮小により大変な思いをされている飲食店はじめ、会場や交通機関、備品等の発注先の業者の方々などにとりましても、いい方向に向かいますよう願っております。
 また、ワクチンの普及等によって感染拡大が収まり、社会全体が新型コロナウイルス感染症の収束に向かう回復期においては、地域経済再興のための政策の一つとして、お祭りやイベントに関する支援を行うことは、事業者の売上げの向上や観光の入り込み客の回復につながることであり、非常に重要なことだと考えております。
 そのような中で、当市におきましてはマチニワイベント支援事業がスタートし、使用許可申請受付が先月より開始になったと伺っております。
 そこで、マチニワイベント支援事業についてでありますが、本事業の(1)経緯と目的、内容について、(2)実施状況について、(3)周知についてお伺いいたします。

【答弁】
◎まちづくり文化スポーツ部長(前田晃 君)私からは、マチニワイベント支援事業について(1)から(3)までお答えを申し上げます。
 まず、マチニワイベント支援事業の経緯と目的、内容についての御質問ですが、昨年の6月市議会定例会の一般質問において、議員より、コロナ後を見据えた飲食イベント等の受入れ体制について御質問いただいたところであり、その対応について検討を進めてまいりました。市といたしましては、現在は、新型コロナウイルス感染症対策と社会経済活動の両立を図るべき段階にあると認識しており、コロナ禍で落ち込んだ観光、飲食等の需要回復と中心街をはじめとする地域経済の活性化を図るため、今年度、新たにマチニワイベント支援事業を実施することといたしました。
 その内容についてですが、市内の事業者3者以上が共同で開催する飲食、物販を主とするイベントについて会場及び設備器具等の使用料を免除することで、その開催を支援するものでございます。また、マチニワの大型スクリーンを活用し、飲食、物販等のPR情報の発信についても、商店街等との連携により実施してまいります。
 次に、実施状況についてお答えを申し上げます。
 当該事業は、令和4年5月28日から令和5年3月31日までに開催されるイベントを対象とし、5月2日より募集を開始いたしました。6月8日時点で10件の申請があり、いずれも支援対象事業としてイベントが開催される予定となっております。その内容ですが、地ビールや地酒のPRを行う事業者と地元の飲食店が連携したイベントや、飲食やハンドメード作品の販売とワークショップを組み合わせたイベントなど、いずれも中心街のにぎわい創出やコロナ禍で影響を受けた商業者等の販売促進につながることが期待できる内容となっております。また、PR情報の発信につきましては、八戸中心商店街連絡協議会の情報発信ウェブサイトはちまちに掲載されている店舗等の紹介情報を今月よりマチニワの大型スクリーンで随時上映する予定としております。
 次に、事業の周知についてお答えを申し上げます。
 事業の周知方法につきましては、現在はっち及びマチニワにチラシを設置しているほか、はっちやマチニワのホームページに情報を掲載しております。また、募集開始時には、報道各社への情報提供やVISITはちのへ及び八戸商工会議所へ周知の協力を依頼したほか、八戸中心商店街連絡協議会の会合において説明するなど事業者への周知を図っております。
 今後は、支援事業によるイベント開催時などの機会を捉え、報道機関へ取材協力を依頼するなど、さらなる周知に努めてまいります。
 私からは以上でございます。

【意見要望】
◆9番(久保百恵 君)一括での御答弁をいただきまして、誠にありがとうございました。今回、再質問等は特にございませんが、それぞれ意見、要望等ございますので、順に述べさせていただきたいと思います。
 まず初めに、マチニワイベント支援事業についてであります。
 まずは、昨年6月定例会一般質問の際に意見、要望させていただきましたことを実際に検討してくださり、このように事業化いただきましたことに対しまして心より感謝申し上げます。そして、本事業ですが、5月2日からの受付開始ということで、まだ1か月弱の間もない中でありますが、6月8日時点で既に10件ものイベント使用許可申請を受理されているということで、この時点でそれだけの申請があったということは、反応もいいのではないかと感じておりました。件数に関しましては私個人の予想をはるかに超えており、大変うれしく感じております。今後も対象となる店舗、事業者等の方々に広く御活用いただけることを期待しております。市といたしましても、申請手続をはじめ相談体制や事業の周知など、今後も引き続き御尽力いただきますようよろしくお願い申し上げます。
 また、市民の方のお声で既に聞こえてきているのは、この事業は非常に市民の方が飲食イベントを主催、開催しやすいとのことです。理由といたしましては、今まで市民の方がマチニワで飲食イベントを主催、開催する場合には、市などが主催する場合とは違って、市の補助金事業の採択を受けるなどしないと開催できませんでした。また、自分たちで資金を集めて開催しようとしても、保健所のルール上、公的なイベントと位置づけられたイベントでないといけないため、市民が主催になるだけではマチニワで飲食イベントは行えず、それを理由に開催を断念したりしていた方や申請に苦労しながら開催していた方など、マチニワで飲食イベントを開催するのはハードルが高かったと聞いております。
 そういった条件で、なおかつこのコロナ禍で市民の方が飲食イベントをマチニワで主催、開催することは厳しいことと察してはおりましたが、このたびのマチニワイベント支援事業のように飲食イベントの会場費補助の申請で、市民の方は、費用面的なサポート、ルール上のサポートの両面での効果があり、市民の方々にとってもニーズとマッチしたために、受付開始すぐから申請件数も多くなっているのではないかと個人的に感じております。
 もちろん飲食イベントにつきましては衛生面に関わることですので、そのあたりにつきましては、きちんと安全な飲食イベントが行われますよう、ほかの部署とも連携を図っていただきながら、この事業を通して、市民の方々がマチニワやはっちでの飲食イベントを安心して開催しやすくなるような市民向けのガイドラインでしたり、仕組みづくりにつきましても、今後ぜひ検討していただければと思います。
 イベント促進の要望を申し上げましたが、コロナ禍におきまして、八戸えんぶり、八戸三社大祭などの中止や変更など、いまだ再開できていないイベントがあることは大変寂しく、残念ではありますが、そのようなお祭りや行事、イベント等が回復していき、八戸市中心街に活気が戻ることを願っております。
 マチニワイベント支援事業におかれましては、この事業により、コロナ禍で落ち込んだ観光、飲食等の需要回復、中心街をはじめとする地域経済の活性化が図られますことに加え、イベント支援を通じまして、そこに関わる方々のたくさんの笑顔の輪が広がる、そんな事業となりますように御期待申し上げ、意見、要望とさせていただきます。
スポンサーサイト