2020/03/30
令和2年3月定例会*予算案会派代表総括意見
◆9番(久保百恵 君)自由民主・市民クラブを代表して意見を申し上げます。議案第1号令和2年度八戸市一般会計予算、議案第2号令和2年度八戸市自動車運送事業会計予算、議案第3号令和2年度八戸市立市民病院事業会計予算、議案第4号令和2年度八戸市下水道事業会計予算及び各特別会計予算並びに関連する各議案に賛成いたします。
令和2年度の国の一般会計予算は前年度比1.2%増の102兆6580億円となり、消費税増収分による社会保障の一層の充実を目指すとともに、めり張りのある経済対策と歳出改革に係る施策の着実な実施により、経済再生と財政健全化に資する予算であり、喫緊の課題である人口減少問題を初めとし、我が国が内外において直面する重要な政策課題への対応を行うことを基本とした予算編成となっております。
また、東日本大震災から9年が経過した令和2年度も、地方財政においては、人づくり革命の実現や地方創生の推進等の重点課題に取り組みつつ、安定的な財政運営が可能な一般財源を確保し、東日本大震災復興分については、被災地の復興に必要な取り組みを進めるための震災復興特別交付税3742億円が確保されております。
このような国の動向のもと、当市の令和2年度の当初予算は、一般会計において、通常分では前年度比4.3%減の914億228万7000円、復興分においては35.8%減の65億9771万3000円、合わせて7.4%減の980億円となっており、特別会計では前年度比20.6%減の526億9450万1000円となり、合計12.5%減の1506億9450万1000円が計上されております。
予算編成の基本方針としては、第6次八戸市総合計画、八戸市まち・ひと・しごと創生総合戦略、そして新たに策定された第7次八戸市行財政改革大綱に基づき、市財政の健全化に配慮しつつ、市民生活の向上と福祉の充実を図り、持続可能な地域づくりを進めるための各種施策や災害に強いまちづくりに向けた関連施策のほか、八戸圏域連携中枢都市圏の圏域内の福祉向上と経済の活性化に資する施策も組み込まれた編成となっております。
厳しい財政状況と経済環境を踏まえつつも、行政資源の最適化により、質の高い行政サービスの向上を基本とした予算編成を評価いたしますとともに、円滑かつ適正な予算執行に御期待申し上げます。今後におかれましても、健全な財政運営に十分留意され、子育て支援や教育、雇用環境の充実や産業振興、防災力の強化、文化、スポーツ、観光振興、都市基盤整備等の市政を前進させ、市民誰もが住みなれたこの地において生きがいを見出し、社会の一員として生き生きと活躍できる持続可能な共生社会の構築に向けて、最大限御尽力いただきますよう御要望いたします。
次に、議案第2号令和2年度八戸市自動車運送事業会計予算についてであります。
バス事業は、人口減少、少子化等を背景に、利用者数の減少から厳しい経営状況に置かれながらも、公共交通機関として都市機能の重要な役割を担い、持続、経営努力されていることを評価いたします。新年度は、新車中型バス10台、中古大型バス4台の更新費用が計上され、安全確保やサービス向上に配慮した予算編成でありますので、今後とも市民のため、安全安心、快適なよりよいサービスを提供されますよう、経営の健全化と公共交通の使命との両立を図っていただくことを御期待申し上げます。
次に、議案第3号令和2年度八戸市立市民病院事業会計予算についてであります。
市民病院は県南地域の中核病院として、地域住民の生命と健康保持のため、急性期医療や高度で専門的な医療を提供するとともに、地域医療支援病院として地域完結型の医療体制づくりのため、他の医療機関との連携を図りながら経営努力されていることを高く評価いたします。
新年度は、施設設備の補修経費や医療機器の更新経費、緩和ケア病棟運営費などが計上され、医療提供体制の充実強化に資する予算編成であります。今後も引き続き、市民のため健全な経営を維持し、さらなる発展と効率的な業務運営をしていただきますよう御期待申し上げます。
次に、議案第4号令和2年度八戸市下水道事業会計予算についてであります。
下水道事業は、人口減少等に伴う使用料減収や施設の維持管理、更新費用の増大等、全国的に厳しい見通しが示されている中で、公共水域の保全と市民の衛生的かつ快適な生活環境を確保するため、鋭意努力されておりますことを評価いたします。新年度は、管路、処理場、ポンプ場の建設改良事業等を予定し、下水道事業及び農業集落排水事業に係る経営戦略の取り組みを継続しながら、健全な経営と着実な事業実施の両立を図るための予算編成となっており、このたびの公営企業会計への移行を契機に、経営状況を的確に把握されながら、経営基盤の強化と財政マネジメントの向上を目指し、今後とも市民のため、将来にわたり安定的な下水道サービスを提供していただきますよう御期待申し上げます。
次に、会派各議員から予算に対するそれぞれの意見要望がありましたので申し上げます。
一般会計予算歳出、第2款総務費においては、市民活動サポートセンター費、マイナンバー制度について、第3款民生費においては、障がい者スポーツ用具備品購入について、小児慢性特定疾病対策、老人福祉費、障害者福祉費、生活保護受給者等就労準備支援事業、生活困窮者等相談・学習支援事業について、第4款衛生費においては、産婦健康診査、看護師等修学貸付金について、第6款農林水産業費においては、スマート農業、八戸ワイン産業創出プロジェクトについて、第7款商工費においては、中心市街地にぎわい形成事業、はっち市実行委員会負担金、VISITはちのへについて、第8款土木費においては、道路等包括管理業務委託、空き家対策について、第10款教育費においては、多文化都市八戸推進事業補助金、体育施設管理費、八戸スポーツ振興協議会負担金、障がい者スポーツ、運動部活動の外部指導者、学校図書館支援事業、フラットアリーナオープンに伴うイベント開催、氷都パワーアッププロジェクト事業、YSアリーナの貸しスケート靴、八戸市スポーツ協会、はちとまネットワーク連携事業、新型コロナウイルスによる各種スポーツ大会への対応、オリンピック・パラリンピック聖火リレーの機運醸成、是川縄文の里事業費、スポーツビジネス実証業務等委託料、体育施設管理と八戸市体育館整備費について、歳入においてはフラットアリーナ市借り上げ分の収入見込みについて、都市計画土地区画整理事業特別会計においては八戸駅西土地区画整理事業費について、市民病院事業会計においては新型コロナウイルスへの対応について、下水道事業会計においては下水道整備計画についてであります。以上、担当課におきまして十分に御検討され、善処していただきますよう御要望申し上げます。
最後に、新年度につきましては、市民が期待している大きな事業の1つとして総合保健センターがオープンいたします。小林市長におかれましては、中核市として4年目を迎える八戸市が八戸都市圏の中心市としてその役割と責任を果たすべく、リーダーシップを発揮され、市民の幸せのため御尽力いただきますことを心より御期待申し上げます。