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自由民主・市民クラブ
久保百恵
【一括】
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1 八戸まちなか広場事業について
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(1) オープンまでのスケジュールについて
(2) 広場の日常利用例について
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2 中心商店街空き店舗・空き床解消事業について
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(1) 事業の概要について
(2) これまでの実績と成果について
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【壇上質問】
◆1番(久保百恵 君)平成30年3月定例会に当たり、自由民主・市民クラブの一員として、市長並びに関係理事者の皆様に質問させていただきます。
まず初めに、八戸まちなか広場事業についてお伺いいたします。
八戸まちなか広場事業については、これまでの議会でも取り上げられておりますので、その事業内容について、関係者あるいは事業に携わった市民の方は御理解されていると思いますが、一方で、そうではない市民にとっては、マチニワ事業の詳細がまだまだ見えにくいように感じております。
一般質問での答弁内容や当市のホームページ情報によりますと、八戸まちなか広場、通称マチニワは、第2期八戸市中心市街地活性化基本計画に基づき、はっち向かいの旧レック、旧マルマツ跡の三日町側において快適な都市空間の整備を目的とし、中心市街地居住者や来街者にとって、まちの魅力を高め、生活を豊かにするサードプレイス――居場所として、快適で心地よい場所を目指す施設です。敷地面積は約1091平方メートルで、ガラスの壁と屋根でつくられる大きな施設は存在感もあり、八戸市の顔である中心市街地に、また1つ新たな魅力を持つ施設が現在整備中となっております。
八戸まちなか広場、通称マチニワは、日常利用を基本としつつ、イベントにも利用できる自由度の高い空間となるとのことから、さまざまな人が利用できる施設ということで、企画立ち上げ当初から多くの市民が注目し、また、期待されてきました。そのマチニワもついに、ことし、平成30年に完成予定、供用開始ということで、マチニワオープンに向け、私も含め市民の注目や期待が大きくなってきております。
そこでまず、第1点目の質問として、マチニワオープンに向けての工事完了時期、貸し館、広報等、市民に向けた八戸まちなか広場オープンまでのスケジュールについてお伺いいたします。
また、マチニワの基本コンセプトは、居住者や来街者にとって魅力的で、生活を豊かにするサードプレイス――居場所の創出、はっちや周囲の民間施設をつなぎ、文化・芸術活動等が融合する洗練された空間の創出、小路、ヒト、情報が交わる空間として、地域コミュニティの再生に寄与する拠点の創出という3つの創出をコンセプトに掲げ、高齢者から子どもまでの幅広い世代による、くつろぐ、憩う、安らぐ、たたずむ、とどまるといった日常的な利用から、イベント等によるハレの場としての利用まで、幅広く利用できる施設を目指しており、さまざまな機能を持ち合わせた施設であることが記されております。このような開示情報から、今まで八戸市にはなかった施設ができるという印象は、大半の方が抱くと思います。
ですが、施設自体のイメージは何となく持てても、具体的にどのような利用ができるのかという点については、はっきりとした利用イメージが持ちにくいのではないかと感じております。
実際に市民から聞こえてきた声の中には、買い物ができるようなお店ができるのではという声もあれば、中には駐車場ができるものだと思っていた方や、そもそもマチニワ自体を知らないなど、まだ認識が低い市民がいることも事実です。オープン前ではあるので仕方がないことだと思いますが、そういった市民の声を聞くと、市が掲げるイメージと市民の持つイメージとが少し乖離しているようにも思えます。
ことし工事も完成し、夏には供用開始予定ということでオープンも近づいているため、もう少し利用する居住者、来街者側がイメージしやすいように、どのような人がどういうときにどのようにして利用するといった情報開示が必要なのではないかと考えております。特に日常的な利用については、市民の方もぴんときていないのではないかと感じております。
そこで、第2点目の質問として、八戸まちなか広場、通称マチニワの日常使いの部分において、具体的にどのような使い方ができるのか、広場の日常利用例についてお伺いいたします。
続いて、中心商店街空き店舗・空き床解消事業についてお伺いいたします。
当市では、第2期八戸市中心市街地活性化基本計画に基づき、空き店舗、空き床を解消する、来街者をふやす目標達成に資するため、中心商店街の空き店舗に新規出店する事業者に対し、店舗の改装等に要する経費の一部を支援する、中心商店街空き店舗・空き床解消事業補助金を実施されております。
そこで、第1点目の質問として、中心商店街空き店舗・空き床解消事業補助金の事業概要について、具体的にどのようなものなのか、お伺いいたします。
次に、事業目標の空き店舗、空き床を解消する、来街者をふやす、この2つについての現状ですが、まず空き店舗、空き床については、中心商店街の空き店舗調査によりますと、近年の厳しい経済状況によって増加傾向に歯どめがかかったものの、高どまりのままのようです。中心街を歩くと、中心市街地の道路に面した建物に空き店舗を目にすることが実際にある状況です。
続いて、来街者数についてですが、来街者が測定できないため、中心市街地の通行量から見ての現状は、八戸中心商店街通行量調査結果によりますと、平成29年の総通行量は、前年に比べ21.9%増加しているようです。ここ近年の推移としては、平成22年に落ち込み、減少した通行量が、平成23年より増加し始め、平成29年の増加結果は、平成26年以来3年ぶりの増加となっております。
このように、空き店舗、空き床、来街者数ともに以前に比べ回復傾向ではあるものの、まだまだ改善の余地はあり、目標達成に向け、さらなる加速が必要だと感じております。中心商店街空き店舗・空き床解消事業は、その加速をさせる起爆剤になると考えております。
そこで、第2点目の質問として、中心商店街空き店舗・空き床解消事業補助金のこれまでの実績と成果についてお伺いいたします。
また、そのことについて市としてどのように考えていらっしゃるか、あわせて御答弁願います。
以上で壇上からの質問を終わらせていただきます。
〔1番久保百恵君降壇〕(拍手)
【答弁】
◎市長(小林眞 君)久保議員にお答えを申し上げます。
まず、八戸まちなか広場マチニワオープンまでのスケジュールについての御質問ですが、現在工事中のマチニワの工事完了時期は本年6月末を予定しておりますが、その後、約3週間を開館準備の期間とし、7月21日土曜日にオープンする予定としております。また、オープン日1週間前の7月13日から16日までは、多くの人でにぎわう八戸七夕まつりが開催される予定となっていることから、施設を広く知ってもらう絶好の機会と捉え、来街者に休憩スペースとして活用していただけるよう、時間を限定して開放する予定としております。7月21日のオープン日にはオープニングイベントを開催するとともに、8月下旬までは市主催事業や関係団体との共催事業等を実施する予定としております。
また、開館に向けた準備として、今年度実施した市民ワークショップに引き続き、より具体的な活用方法に関するワークショップを開催したいと考えております。また、施設の一般利用については9月1日から貸し出すこととし、その予約の受け付けは5月1日から開始する予定としております。
次に、周知方法についてですが、先ほど申し上げました八戸七夕まつりの際のプレオープンのほか、広報はちのへ、市ホームページやSNS、メディアの活用や各関係団体への説明等を通して、広く周知を図ることで、オープンと同時に多くの市民に親しまれる施設となるよう、準備を進めてまいります。
次に、広場の日常利用例についてお答え申し上げます。
マチニワの利用については、三日町にぎわい拠点基本計画において、都市居住者や来街者が豊かな生活を送るための魅力的な都市空間を提供することで、サードプレイス、すなわち居場所を生み出すことが挙げられ、くつろぐ、憩う、安らぐ、たたずむなど、子どもから高齢者まで幅広い世代による日常的な活用を想定しております。
具体的な例としましては、散歩コースやラジオ体操、読書、休憩スペース、待ち合わせや公共交通機関の待ち時間としての利用のほか、中心街各店舗から購入した商品の飲食などが挙げられます。また、施設内でのケータリングカーによる飲食物の提供やストリートミュージシャンの演奏なども気軽に行うことができるようにするなど、日常的に市民の皆様の多種多様な活動が展開されることを想定しております。さらに、このような日常的な利用に加え、食のイベントやパブリックビューイングなど、さまざまな活動を促すことで、中心市街地における回遊性の向上やにぎわい創出につなげていくことを目指してまいります。
私からは以上でございます。
〔市長小林眞君降壇〕
◎まちづくり文化スポーツ観光部長(原田悦雄 君)私からは、次の中心商店街空き店舗・空き床解消事業の事業概要についてからお答え申し上げます。
中心商店街空き店舗・空き床解消事業は、第1期及び第2期八戸市中心市街地活性化基本計画掲載事業で、集客が見込まれる魅力ある店舗の立地を促進することにより、空き店舗、空き床の解消とにぎわいの創出に寄与することを目的に、平成22年度より実施しております。
補助対象となるのは、中心商店街のうち、特定の道路に面した空き店舗または建物内の各フロアの空き床のうち、3カ月以上継続して利用されていないものであり、こうした空き店舗等に新規出店する事業者を補助対象者としております。また、対象となる業種や営業時間の要件を設けているほか、原則として基本計画に定める中心市街地区域外からの出店であることなどを条件としております。
交付する補助金は、出店に当たり必要となる内装、外装、給排水衛生設備、空調設備等の改装工事に係る経費の3分の1以内の額で、店舗の業種が小売業の場合は300万円、小売業以外の場合は200万円を上限としておりますが、これまでも対象区域の拡大や営業時間等の補助要件の緩和など、より利用しやすい制度となるよう見直しを行ってきております。
次に、これまでの実績と成果についてお答え申し上げます。
まず、実績についてですが、中心商店街空き店舗・空き床解消事業は、平成22年度の事業開始から今年度までに21件、総額約3900万円の補助金を交付しております。21件の内訳を業種で見ますと、飲食業が10件、小売業が4件、美容業が3件となっており、また、うち10件が法人、11件が個人の方による出店となっております。
次に、成果についてですが、第2期中心市街地活性化基本計画において、空き床を解消することを目標に、三日町、十三日町、六日町、十六日町の1階路面店の空き店舗・空き地率を数値指標として定めておりますが、目標値13%に対し、計画最終年度となる今年度は10.3%となり、目標を達成しております。また、昨年度開設のはちのへ創業・事業承継サポートセンターとの連携により、中心商店街への新規出店の相談が増加しており、昨年度の補助金交付件数は例年より多い6件となるなど、空き店舗、空き地率の改善にも寄与しているものと考えております。
この補助金が呼び水となり、中心商店街にさまざまな業態の店舗等が集積することで、中心街エリアの魅力向上につながり、第2期計画のテーマである多彩な人々が集い、多様な機能が集積する八戸の顔にふさわしい個性あふれるまちづくりとなることを期待しております。
今後は、今年度末で終期となる第2期計画の検証を行い、第3期中心市街地活性化基本計画の策定をにらみながら、さらなる空き店舗、空き床の解消とにぎわい創出につながるよう当事業を進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
【再質問・意見要望】
◆1番(久保百恵 君)八戸まちなか広場事業と中心商店街空き店舗・空き床解消事業の2項目について御答弁いただき、ありがとうございました。各項目で再質問させていただきたい点がございましたので、後ほど再質問させていただきます。
まず、八戸まちなか広場事業についての1つ目に質問をさせていただいたマチニワオープンまでのスケジュールについてですが、7月21日にオープン予定ということで、利用開始を大変楽しみに待つとともに、事故なく工事が完了し、開館準備の作業が進み、無事にオープンされることを願っております。また、オープン日の1週間前には七夕まつり期間に合わせてプレオープンされるということですが、八戸市民や市外から来られた観光客の方なども含めて大勢の方にマチニワのことを見てもらい、知ってもらえる機会となり、マチニワの周知効果に期待できる、とてもいいタイミングだと思います。
毎年、七夕まつりの期間には大勢の人で中心市街地がにぎわいます。この期間は、1年の中でも特に10代、20代といった若者が中心街へ訪れます。私からの要望といたしましては、七夕まつり期間に合わせたマチニワのプレオープンの際に若者のマチニワ利用者がふえるような周知や開催イベントなどへの参加を促すよう、若者に向けて市の積極的な呼びかけをお願いできないでしょうか。
例えば中心市街地の新しいお店の情報だったり、若者も参加しやすいイベント情報など、若者向けの告知やマチニワでストリートパフォーマンスしたい若者の市民活動を呼びかけてみたり、先ほど答弁の中でもありました、より具体的な利用方法を決めるワークショップへの若者参加をさらに呼びかけるなど、できる限りでいいので、何か若者に向けて活用を促すような動きを行っていただけないでしょうか。
もちろん、マチニワの利用は世代を限定するものではないということは重々承知しておりますが、若者の利用者がふえれば中心市街地のにぎわいがさらに増すのではないかと考えております。オープン前で準備等もさまざま大変な時期かとは思いますが、七夕まつり期間はたくさんの若者が中心街に一気に集まる機会でございますので、ぜひ若者をマチニワに取り込むような取り組みを御検討いただきますようにお願い申し上げます。
また、周知方法については、さまざまな形で市民に向けて情報発信をしていただけるとのことで準備を進めていただけることに感謝いたします。特に周知方法の中でも、現代において情報収集の主流となっておりますウエブ、SNSを活用した情報発信に関しましては、力を入れて発信していただければと思います。
例えば当市の公式ホームページでは、現在マチニワを宣伝するような記事はトップページには出ておりませんが、オープンが近づいた際などにはぜひトップページへPRを載せるなど、マチニワオープンを前面に押し出して盛り上げていただけることに期待しております。市からの事前周知により、今以上に市民のマチニワに対しての認知度が上がり、オープン当初から継続して多くの方に利用される施設となることを願っております。
次に、2つ目の質問で答弁いただきましたマチニワの利用イメージ、利用方法についてですが、具体的な利用例を改めて実際に挙げていただくことで、市民の皆さんにとってはオープン後の利用イメージがよりつきやすくなったのではないかと思います。市民の方によってそれぞれライフスタイルはさまざまかと思いますので、自分のライフスタイルに合わせた利用方法がイメージできると、いち早い市民利用の定着につながるのではないでしょうか。今後の情報開示でもぜひ利用例をあわせて掲載するなどの、市民がイメージしやすい、具体的な情報開示をお願い申し上げます。
また、御答弁いただいた日常の利用例をお聞きすると、マチニワへ行くこと自体が中心街来街の主な目的というより、来街したその時間を充実させてくれる役割を果たすもので、来街者の中心市街地での滞在時間が長くなることが期待されます。他の施設や商業施設との回遊性の向上によって来街者数向上にもつながる好循環を生み出す拠点施設へとマチニワがなることを期待しております。
そこで、マチニワについての再質問なのですが、マチニワの完成後、マチニワへのアクセスについてどのような方法を市として進めていくのか、お伺いいたします。
また、マチニワにおけるWi-Fi環境整備について検討と記されておりますが、インターネット環境の整備については、その後どうなりましたでしょうか。その2点についてお伺いいたします。
次に、中心商店街空き店舗・空き床解消事業補助金についてですが、まず御答弁いただいた内容から、店舗の新規出店により魅力をふやし、中心市街地の来街者を増加させ、空き店舗、空き床を解消するという、にぎわいの創出が可能となる事業だということが理解できました。交付対象の条件に関しては、店舗の場所、業種、営業時間、経費内容など、さまざまな要件を設けることで第2期八戸市中心市街地活性化基本計画に基づいた目的と事業の実態が一致する事業だと思いました。
ですが、今後も要件の緩和を検討されているとのことなので、さらにより事業主が利用しやすい制度になりますよう期待をしております。
また、これまでの実績と成果についてですが、交付数の増加、空き店舗率、空き床率の目標達成と成果も出てきているようで、成果の理由はさまざまあるかと思いますが、はちのへ創業・事業承継サポートセンターと連携し、改善を図られているとのことでしたので、こういった相乗効果が生まれる連携は、今後も継続していっていただきたいとお願いを申し上げます。
中心市街地のにぎわいについてですが、ここ数年、中心街に居酒屋だけではなく、カフェやバー、バルなど、今まで八戸にはなかった新しい店舗もふえているようです。店舗の事業主の方は20代、30代の方も多いようで、市外や県外から八戸へ移住され、経営されている事業主の方もいるようです。そういった事業主の方々が独自に学んできたノウハウで集客をされており、中心街の活気やにぎわいをふやしつつあります。
そこで、再質問させていただきます。中心商店街空き店舗・空き床解消事業補助金のこれまでの実績の中で、中心商店街の空き店舗、空き床への出店者の年代と出身地について、わかる範囲で教えてください。
また、若者の出店についてはどのように考えていらっしゃるかお伺いいたします。再質問への御答弁、よろしくお願いいたします。
【再質問答弁】
◎市長(小林眞 君)それでは、久保議員の再質問にお答え申し上げます。
マチニワへのアクセス方法でございますが、バス等の公共交通機関、自家用車、自転車、徒歩等での来館が想定をされます。バス等の公共交通機関を利用する場合は、最寄りの駅または停留所から徒歩でマチニワへ来館していただくことになります。また、施設内に市交通部と連携をして、バスロケーションシステム、バスナビエイトを設置し、三日町、八日町、中央通り、六日町の各停留所における運行状況やバス停の位置情報を提供することで、バスの待ち合いにも御利用いただけるものと考えております。自家用車や自転車の場合は、マチニワに駐車場や駐輪場を設置する予定はございませんので、はっちと同様に近隣の駐車場や駐輪場を御利用いただくことになります。
次に、インターネット環境についてですが、来街者の利便性を考慮し、Wi-Fiを設置することとしております。
以上です。
◎まちづくり文化スポーツ観光部長(原田悦雄 君)私からは、中心商店街空き店舗・空き床解消事業についての再質問についてお答えをいたします。
まず1点目、出店者の年代と出身地ということでございますが、これまで、先ほど申し上げました実績21件のうち、出店者の年代でございますが、20代が3件、30代が8件、40代が2件となっておりまして、20代から30代の方の出店が11件となっており、半数を超えているという状況でございます。また、出身地につきましては、市内の方が13件、市外の方が8件となっており、市外8件の内訳は、周辺町村が5件、その他の県内が1件、県外が2件となっております。
それからもう1点、中心商店街への若者の出店につきまして、これをどのように考えているかということでございますが、若者の出店につきましては、やはり同世代である若者の来街に結びつくことが期待されますことから、積極的にこの事業を活用していただけるように取り組んでまいりたいと考えております。
以上です。
【意見要望】
◆1番(久保百恵 君)再質問についてそれぞれ御答弁いただきまして、ありがとうございました。意見、要望を述べさせていただきたいと思います。
まず、マチニワへのアクセス方法についてですが、マチニワ内に各バス停の通行状況がお知らせされるとのことで、バス利用者へは大変便利になり、バスを待つ場所としても有効活用できる場所になるかと思います。
一方で、バス以外のアクセス方法の方は、マチニワに駐車場や駐輪場の設置予定は今はないとのことでしたので、従来どおりのアクセス方法になります。実際、市民の方へ中心市街地へのアクセスについて伺ったところ、自家用車での利用者は、中心街に出てきても駐車場代が追加でかかるなどの理由から、目的が済めばすぐに中心街を後にしてしまったり、また、自転車利用者は、どこの駐輪場にとめたらいいかわからない、道路がぼこぼこしており、運転しづらいという理由から、自転車で中心街までアクセスはしない、駐車場無料の中心市街地以外の場所へと買い物に出かけてしまうなどの声を聞いております。せっかく中心街近隣施設への回遊性向上、にぎわいの創出が期待されるマチニワがオープンしても、来街者数が減少していくとその効果を最大限に生かせないのではないでしょうか。中心市街地へのアクセス方法を解決することによって来街者数の向上、さらに回遊性の向上によって来街者定着へとつながるように思えます。
おとといの今定例会の中での市の御答弁内容から、中心市街地への来街者数に関する記事が地元新聞でも取り上げられておりましたが、回復傾向にあった来街者数が今年度は目標より低い結果になり、また居住者数においても減少傾向になっているとのことでした。こういった状況において、ことしオープンするマチニワがうまく機能し、中心市街地へにぎわいを創出することへとつなげるためにも、中心市街地へのアクセスをしやすくする方法について、もう一度市が対策を検討していただけるようにお願い申し上げます。
自転車利用者へは、現在、はっちのホームページ上などでは利用できる駐車場の開示がなされていないため、マチニワ利用者も含め、どの駐輪場を利用していいものか市民にわかりやすい開示をお願いいたします。
話は変わりますが、昨年、マチニワ活用検討市民ワークショップに参加した際、どんなマチニワにしたいかというテーマのもと、市民の方と一緒にディスカッションをいたしました。各五、六名のグループで話し合い、意見を出し合う形で行いましたが、私が参加したグループでは、八戸市内にはデートスポットが少なく、マチニワがカップルが立ち寄るデートスポットのような場所、マチニワにかけてラブニワというかわいいネーミングをつけての使い方はどうかという意見も挙がっておりました。ラブニワという提案は例の1つではありますが、若いカップル向けの仕掛けをつくるとおもしろいと思います。さまざまな観光地などには縁結びをテーマに神社やハートの形をした石などがあり、話題性があります。マチニワ活用検討市民ワークショップでは、毎回たくさんの興味深い意見が各グループから挙がっており、参加者みんなで想像を膨らませ、さまざまな視点からマチニワについて考えたりと、このようなワークショップに参加できたことは、私自身、市民の一人としてうれしく思っております。開館に向けた準備として、より具体的なマチニワの活用方法に関するワークショップの開催も考えていらっしゃるようですので、ぜひ市民から出たアイデアを十分に検討され、取り入れられるものがあれば1つでも多く採用していただけるよう願っております。
また、あわせて、こういったワークショップに参加してくださった市民の皆さんへの報告など、そういったフォローアップもしっかりと行っていただくことで、意見が採用された、されないにかかわらず、参加した皆さんも事業に携われた実感が湧いて、参加してよかったと喜んでくれるのではないかと思います。これからも市民と一緒にマチニワをつくり上げていっていただけることを願っております。マチニワに関しての意見、要望は以上です。
続きまして、御答弁いただきました中心商店街空き店舗、空き床への出店者の年代、出身地についてですが、20代、30代が半数以上を占めているということからも、若い事業主の方が新規出店されているということがわかりました。答弁内でもおっしゃっていた若い事業主が同世代の若者を来街に結びつけることが期待されることについては、私も強く共感いたします。
その効果の1つの例として、SNSのインスタグラムという写真投稿サイトです。私も以前、ハッシュタグというものを使い、インスタグラムを活用し、地域活性化につなげる提案をさせていただきました。そのときはまだなかなか浸透しづらかったのですが、インスタグラムが地域活性化につながっているケースが全国で数多く出てきております。ことしに入って安倍首相が、インスタグラムが地域活性化の鍵という発言をされ、話題にもなりましたが、実際にまちおこしや地域活性化で成果が出ている地域もあるようです。
その効果の理由は、インスタ映えというおしゃれな写真やきれいな写真を投稿することです。例えばカフェやバーなどではおしゃれなお皿や器などに乗った食べ物真や飲み物を店内で撮影されたもの、きれいな風景、お祭りなどのイベントなどのさまざまな写真映えする――映える写真を撮って投稿しております。八戸市関連の投稿である#八戸で検索すると、八戸の名物料理やお酒、そしてえんぶりや三社大祭などのイベントがヒットする中、カフェ、バーなどで撮影されたインスタ映えしたおしゃれな写真が投稿されております。私も以前の仕事の関係で市内の飲食店などへは数多く取材などで通わせていただいてはいたのですが、新しいお店やまだ行ったことがないお店でたくさんのインスタグラム映え写真がインスタグラム内で投稿されておりました。
先日、たまたまこのインスタグラムを通して知った中心市街地にあるお店へ実際に訪れてみたのですが、その事業主の方は仙台から八戸に越され、八戸の中心街に新規出店された30代の方でした。このように、市外、県外から移転し、新規出店された方が独自につくり上げたお店は、インスタ映えをつくり、そのインスタ映え目当てに多くの若者が来店しておりました。つまり、インスタ映えがふえれば、若者やそれ以外の年代のインスタ利用者がふえ、中心街、来街への効果へも直接つながるということです。若い世代や市外出身者の事業主の方々は、八戸に新しい風を吹かせてくれる貴重な存在だと思っております。そういった方々の中心街への新規出店をぜひ市として快く迎え入れ、応援していただきたく思います。
先ほどの御答弁の中で、若者の新規出店について積極的に取り組んでいただけるとの前向きな御答弁をいただきましたので、第3期中心市街地活性化基本計画策定へ向けた今後の事業展開に期待をしております。中心街が活気に満ち、よりにぎわい、魅力あふれる中心市街地であり続けますよう願いを込めまして、以上で私の質問を終わらせていただきます。