平成29年3月*予算特別委員会②

◆久保 委員  続いて2点目ですが、史跡根城に関連している事業の市制施行88周年記念文化事業史跡根城薪能の実施についてお伺いいたします。こちらに関しては400万円の予算が計上されておりますが、この事業の概要について教えていただけますでしょうか。

◎田湯 まちづくり文化スポーツ観光部理事兼まちづくり文化推進室長 久保委員にお答えいたします。
 今回の市制施行88周年記念文化事業史跡根城薪能は、昨年募集した同事業の市民提案協働事業の中で、デーリー東北新聞社様から提案があったものでございます。
 そこで概要ですが、本年9月23日に史跡根城の広場において行う予定にしております。県南地方では薪能が開催されることは初めてと伺っております。県内では弘前市で過去に実績があると伺っております。概要ですが、当日9月23日には、17時30分に開演して、主な出演者は、能楽宝生流宗家、宝生和英氏、今井泰行氏、狂言は万作の会、いわゆる人間国宝の野村万作氏、そして野村萬斎氏ということで、出演者は総勢35名ほどと伺っております。
 入場の定員ですが、1600人、当日天気が悪くて外でできない場合は公会堂に会場を切りかえて行う予定としております。
 入場料ですが、8000円から1万円の間で設定していると伺っております。史跡根城の広場で開催する際には、晴れたときに、1600名のほかに入場料5000円の席をまた設けて当日対応をすると伺っております。
 先ほども説明がございましたが、開催当日は本丸をライトアップして、中世において八戸の拠点であった根城の幽玄の舞台をつくり出すということで考えているようでございます。
 なお、本年5月から9月にかけて毎月、能や狂言のワークショップも開催される予定と伺っております。
 以上でございます。

◆久保 委員 ありがとうございます。八戸市共催の史跡根城薪能に関しては、88周年記念事業の1つでもありますので、主催者の方々と連携して、ぜひ盛り上げていただきたいと心より期待しております。
 そこでもう1つ、この事業の周知に関しては現在どのように行っているのかと、また今後の周知方法の予定について教えていただけますでしょうか。

◎田湯 まちづくり文化スポーツ観光部理事兼まちづくり文化推進室長 周知方法の現在の状況と今後の周知の方法ということだと思いますが、2月16日にデーリー東北の荒瀬社長と小林市長で共同の記者会見を行ったところでございます。そこで概要についての御説明ということです。それが現在の周知した唯一の周知ということになります。
 今後の周知方法ですが、日程と入場料などについては現時点では決まっているのですが、今後入場券をいつから販売するのかというようなところがまだ決められていないということもございまして、今後、新聞社においてその内容が詰まった時点で市民の皆様に周知すると伺っております。
 あと、市とすると、ワークショップが5月からの開催となっております。ですから、できるかどうか、1回目は間に合うかどうかわかりませんが、広報はちのへなどでその辺の周知をしていきたいと考えております。
 以上でございます。

◆久保 委員 ありがとうございます。まだ予定が未確定なところがあるということですが、決まり次第、その進行状況とか、市のホームページ、フェイスブック等でもぜひ発信していただければと思います。
 豪華出演者の方々をお招きしての史跡根城での薪能、本丸のライトアップ演出を含め、夜の史跡根城がどんなすてきな空間に包まれるのか、とても興味があります。史跡根城を夜に開放することは初めてだと聞いております。これまで史跡根城を訪れる機会がなかった方々も来場し、史跡根城の広場の魅力を実際に感じるきっかけにもなるすばらしい事業だと感じております。
 当日、晴れた場合は席数もふえるということでありましたが、定員は1600名ほどということで、入場者数に制限はありますが、若者や外国人観光客の目や耳にも入るような積極的な周知を図っていただけるように期待しております。
 また、できればこのイベントに訪れた来場者の方々にアンケートをとるなどして、来場者の皆さんのお声や感想をこの機会にしっかりと拾って、今後のイベント等に反映していかれるのはいかがでしょうか。
 史跡根城の広場ににぎわいをもたらすことは、まちづくりの点においても関係してくることだと思います。史跡根城の広場の新しい魅力創出のためにもつながり、史跡根城が舞台となるこの事業を通して、1人でも多くの市民の認知度向上のために、より積極的に本事業のPRをしていただきたいです。
 本事業の成功と、史跡根城の広場の魅力アップへとつながることを心から御期待申し上げ、質問を終わります。ありがとうございました。
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平成29年3月*予算特別委員会①

◆久保 委員 私からは10款5項史跡根城の広場に関する質問をいたします。予算に関する説明書では141ページ、史跡根城の広場費と、132ページ、市制施行88周年記念文化事業史跡根城薪能実施負担金の2点について質問いたします。
 1点目、史跡根城の広場費についてですが、まず初めに、昨年12月議会の一般質問の際に、史跡根城の広場の新しい魅力づくりについてライトアップの提案をさせていただきましたが、その後何か御対応や御検討いただけたことがありましたら教えてください。

◎古里 博物館長 お答え申し上げます。
 前回の議会での御提案ありがとうございました。そこで、本年2月に弘前城雪燈籠まつりで弘前城のライトアップがあるという情報を得ましたので、担当が視察に参りました。結果は、ライトアップで歴史的な建造物の魅力をさらに高めることができる。また、夜間のイベントなので、若者、カップルの姿も多く、若年層へのアピールにも有効な手段であると理解いたしました。
 今後は、費用や夜間のスタッフの問題、通路の照明などの問題点もありますので、さらに先進事例などを参考として、史跡根城の広場にふさわしい方法を検討してまいりたいと思います。

◆久保 委員 ありがとうございます。2月に早速御対応いただいているということで、大変うれしく思います。ありがとうございます。現在調査中だと思いますが、新しいことをしていくためにも、今後の課題は予算確保だと思います。
 そこで、史跡根城の広場費に関する予算について質問したいのですが、新年度予算の主な内訳について教えていただけますでしょうか。

◎古里 博物館長 お答え申し上げます。
 史跡根城の広場費は総額3997万円でございます。内訳は、指定管理料が3808万3000円とほとんどを占めまして、そのほか修繕料130万円、印刷製本費など58万7000円でございます。
 以上でございます。

◆久保 委員 ありがとうございます。予算の主なものは指定管理料ということですので、指定管理者と連携を図りながら、新年度も史跡根城のために御尽力をいただけますようにお願いいたします。
 予算説明書を見て1つ気になることがあったのですが、本年度予算と前年度予算とを比較すると、約190万円が前年度よりも減額されているようなのですが、この減額はどういった理由からなのでしょうか。

◎古里 博物館長 お答え申し上げます。
 減額になった理由ですが、今年度は本丸に通じる木の橋が老朽化したために、その修理の調査費320万円を計上していたものが、来年度は必要がなくなりますが、新たに本丸の中の通路の整備に130万円を計上したために、その差の190万円が主なものでございます。
 以上です。

◆久保 委員 ありがとうございます。前年度の設備修理費が通常より上がっていたために、本年度予算と190万円ほどの差が出ているということで、指定管理料はほぼ変わらないことだと思いますので、予算削減をしたというわけではないということがわかりました、理解できました、ありがとうございます。
 最後にもう1つ質問をしたいのですが、史跡根城を盛り上げていくための魅力づくりとして、今後新しい事業や取り組みをしていくとした場合、ライトアップの提案等も含めてですが、現状の予算で足りるのか足りないのか、その点について所見でもよいので、どう考えていらっしゃるか教えていただけますでしょうか。

◎古里 博物館長 財政事情等も大変厳しい現状だと思いますので、何とか今ある予算を工夫して活動していきたいと思っております。
 以上でございます。

◆久保 委員 ありがとうございます。一つ一つ課題をクリアしていくことが大切だと思っております。史跡根城の新しい魅力づくりが形になるまでの計画ができ、そこへ予算がひもづくと、具体性や現実性が増すため市民の期待も膨らむと思います。弘前のライトアップ調査などから始まり、今後もさまざまな御対応に期待をしております。
 まずは新年度予算内で新しい魅力づくりについて何かできることはないのか、御検討いただければと思います。新しいことをするに当たり、初めは小さな取り組みからでも発信し続ければ、市民の関心を引き、取り組み自体も大きくなっていく可能性があるのではないでしょうか。史跡根城の広場の新しい魅力づくりの実現に向けて、必要性に応じて、今後予算を御検討いただけますようにお願い申し上げ、1点目の質問を終わります。ありがとうございます。